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パラ大学祭に #U_S_L_ が潜入取材!運営代表の持田温紀さん(中央大学4年)にインタビュー!! 〜『持田さんが描く未来』編〜

みなさん、こんにちは!
UNIVAS STUDENT LOUNGE(#U_S_L_)の松原です。

今回の記事では、パラ大学祭で運営代表を務める持田温紀さん(中央大学4年)に『持田さんが描く未来』について書いていきます!なお、こちらの記事を楽しむためには、『パラ大学祭に込めた想い』を読むことをお勧めします!

―『パラ大学祭に込めた想い』編はこちらから―
https://univas.jp/find/lounge/article/20231019798132/

それでは、『持田さんが描く未来』編をお楽しみください!!
いってらっしゃい!!

Q. パラスポーツの魅力とは?

A. 障がいの枠を越えられることがパラスポーツの魅力だと思っています。パラスポーツって、まだまだ障がいのある方のためのスポーツという認識が強いように感じます。ただ、車椅子の僕は車椅子バスケならできるけれども立ってバスケをすることが出来ないのに対し、多くのみんなは立ってバスケをすることもできれば車椅子に乗ってバスケをすることもできる。そういった意味でこのパラ大学祭が魅せてくれたように、パラスポーツの方が実は裾野が広いのではないかと考えています。そして、みんながパラスポーツを体験することによって、パラスポーツに応援に行く人が増えるかもしれません。

今、車いすが使用禁止の体育館や大学がすごく多いんですね。そうした社会問題を解決するためにも、パラスポーツを知って体験することが解決の糸口になるのではないかとも考えています。本当にみんなでパラ大学祭を楽しめたことが一番です。

Q. 持田さんが思うパラ大学祭が描いている景色とは?

昨今、共生社会という言葉が盛んになっています。
でも僕は、共生ってなんだか抽象的な言葉だなぁ、社会環境が追いついていないところもあるなかで、まだまだお互いのことを知ることができていないのに共に生きることを最初から目指すのは難しいところもあるような気もしているんです。

そんなことを踏まえて車椅子の大学生である自分が、自分のため、社会のために今できることってなんだろうと考えた時、出来事や体験、時間といったものを「共有」していくことが大事だと思うんです。僕はそんな場面をたくさん作って行きたいんです。

「共有社会」を作っていくために、パラスポーツはとても素晴らしいものなんです。パラスポーツは、障がい者のものでなく、健常者も含め誰もが楽しめるスポーツであり、自分が目指す社会にはとても良いコンテンツなのです。

日本の未来を担っていく僕たち大学生が、教育や、製造や、まちづくりなど、それぞれの将来で活躍するときに、パラ大学祭で障がいと触れ合って一緒に境を越える経験を少しでも思い出してくれたら、共生しやすい社会が少しずつ整備されていくんじゃないかなって願ってます。

でも別に、パラ大学祭ではそんな堅苦しいことは言いません。

大学生みんなで運動会をしよう!夏休みの思い出を作ろう!楽しいからおいで!と。

だって障がいを意識しないで共有したいから。みんなからの超楽しかったという言葉が、特に「境」が無いって思える瞬間です。

気づけば、大学生が青春している中になんとなく車椅子がある。

みんなの笑顔であふれたこのカラフルな光景が大好きです。

そして今回のパラ大学祭は過去最多規模になったことに加え、スリランカやロシア、韓国やフィリピンなど留学生も多く参加してくれたというとても嬉しいこともありました。

パラ大学祭はあらゆるボーダーを超えてみんなの笑顔で溢れている。

パラ大学祭で広がる景色は僕が創りたい世界です。

Q. 持田さんの夢

A. 私自身、これまでの人生でスポーツに大きな影響をもらっています。中央大学でのサッカー部のこと、ワールドカップのこと、パラダンススポーツのこと、パラ大学祭のことなど、スポーツから元気をもらいつつ、たくさんの方々に出会うことができました。

そして、私が車椅子になって落ち込んだ時に、支えてもらったのがサッカーであり、こうしてパラスポーツを知ることができました。スポーツがあったからこそ、前を向くことができたし、今の明るい自分、楽しい自分がいるなと感じています。

スポーツの魅力の一番って、「楽しさを共有できる」ってことだと思います。誰もが楽しめるパラスポーツの魅力をもっと色々な大学生に知ってほしいし、体感してもらいたいなと思っています。パラ大学祭が描いているものは、僕のつくりたい世界なんです。もしそれがみんなにとっても楽しいものであったらいいなって感じます。

「ひとりで見る夢はただの夢でしかない。みんなと一緒に見る夢は現実だ。」

かつてジョン・レノン氏が話し、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長がパラリンピックで発信した言葉です。

たった一つの体育館の中だけで行われたことではありますが、今回のパラ大学祭はそんなことを感じた瞬間でした。

僕が追い求めていたものは、みんなが来てくれたから、みんなで楽しんだから、景色として広がって見ることのできた世界だった。改めてみんなに感謝の思いでいっぱいです。

きっと、さらにもっと輝く世界を創れるはず。だからまた反省して次に生かしていきます。

サッカーも、ダンスも、パラ大も、そのほかのことでも、僕自身いろんな夢があるんですけど、全部予想していなかったものです。夢を追っている感じがなくて、夢を“描いている”感じがします。これからも夢を描き続けたいし、みんなと一緒に夢をカタチにしたいし、描き続けた先に未来にステキな物を残せたらなぁと思っています。

どうでしたか?

記事からでも持田さんの人間性と優しさが伝わってきたのではないでしょうか?

素敵な言葉が散りばめられていて、インタビューをしている私はとても幸せな気持ちになりました。

私は、初めてパラ大学祭に参加し、思い返せばパラスポーツを体験するのも初めてでした。持田さんがおっしゃるように、どこか私の中で「パラスポーツは“障がいのある”方のためのスポーツ」という考えがあったのかもしれません。

しかし、パラ大学祭に参加して、実際にパラスポーツを体験してみると、めちゃくちゃ楽しかったです!!特に、車いすを自分の身体の一部として自由自在に扱うことができたときや、音や視界が閉ざされている中で利用できる情報を頼りに得点することができたときの喜びは忘れられません。

といったところで、いくら文章で書いて伝えようと試みても、実際に体験してみないとわからないと思うので、皆さんもぜひパラスポーツを体験してみましょう!!!

お忙しい中、インタビューにご対応いただき、ありがとうございました!

これからのパラ大学祭に乞うご期待です!

写真は、明治大学明大スポーツ新聞部様が撮影したものを使用しています。素敵な写真をありがとうございます!!

持田さんについてもっと知りたい方はこちら
note記事
「車椅子になった僕がW杯のピッチにたどり着くまで」
https://note.com/motchy_soccer/n/nfee91c276f80

note記事
「車椅子になった僕が東京2023パラダンススポーツ国際大会に込める想いhttps://note.com/motchy_soccer/n/n9147e01c5f1c

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