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ダイナミックなプレイが魅力のアルティメット 9/28に大学王者が決定
全日本大学アルティメット選手権大会は9月21日、22日に本戦が行われ、28日に決勝戦が行われます。決勝の舞台は、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場・陸上競技場。メン・ウィメン部門共にアルティメット大学王が誕生します。
アルティメットの起源
英語で「究極」の意味を持つアルティメットは、数あるフライングディスク競技の中の一つで、1968年にアメリカの大学生が考案した7人制のスポーツです。100m近くも飛ぶ「ロングシュート」や多彩なスローを使った「華麗なパスワーク」、空中に浮いているディスクを「ダイビングキャッチ」でつかむ瞬間や相手チームのパスを「ダイビングブロック」する瞬間などダイナミックなプレイが魅力。まさに「究極」のスポーツかもしれません。
アルティメットのルールは?
100m×37mのフィールド内でディスクをパスによって運び、相手陣地のエンドゾーン内でディスクをキャッチすると得点(1点)となります。試合は守備チームのスローオフから開始。攻撃チームは、パスをつないで相手陣地のエンドゾーンを目指します。守備チームは、攻撃チームのパスを防ぎます。プレイ中は、原則として身体接触が禁止されています。主に使用されているディスクは、直径27cm、重さ175g。ゆえに、ディスクは風の影響を受けやすいため、得点が入るたびに、お互いの攻める方向を入れ替えます。
5つの基本ルール
1.フィールド端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすると得点
2.ディスクを持っている人は歩けない(10秒以内にパスをする)
3.ディスクが地面についたら攻守交代
4.身体接触は禁止
5.自己審判制(セルフジャッジ)で試合を進める。
(アルティメット公式ガイド2018から抜粋)
今年は30回の節目の大会
今年は、節目の30回目を迎える本大会。各地区の予選を勝ち抜いたチームが、本戦に出場して、大学アルティメット王を争います。開催はメン部門とウィメン部門の2つ。メン部門は性別不問ですが、ウィメン部門は女子のみの出場となります。メン部門は24チームが、ウィメン部門は16チームが出場します。メン部門は、3チーム毎の8リーグに分けられ、上位2チームが1-16位決定トーナメントに進出。このトーナメントを勝ち抜いたチームが優勝となります。各リーグ3位のチームも17-24位決定トーナメントに進み、最終順位が決められます。
一方のウィメン部門は、4チーム毎の4リーグに分けられます。上位2チームが1-8位決定トーナメントに駒を進め、勝ち残ったチームが優勝となります。各リーグの下位2チームは8-16位決定トーナメントに進み、最終順位が決められます。
メン・ウィメン部門ともに日本体育大が最多優勝
メン部門の予選を関東1位で勝ち上がったのは、上智大学。7月に行われたWFDF2019世界U24アルティメット選手権大会(世界U24大会)に日本代表として2名が選ばれた実力校です。2014年に優勝するなど、過去最多優勝(9回)を誇る日本体育大学は、同5位で予選を通過しました。昨年度優勝の早稲田大学は、関東9位で本戦出場権をゲット。世界U24大会には、6名が選出され、その中には昨年の本大会MVPに選ばれた福原理史選手も含まれています。2017年の王者、中京大学は中部1位で予選通過。実力通りの力を発揮しました。
ウィメン部門では、過去最多となる11度の優勝を誇る日本体育大学が、関東1位で予選を通過しました。昨年の女王は、世界U24大会に6名の選手を送り込んでおり、今年も目が離せません。世界U24大会に日本代表として出場した廣島桃花選手擁する上智大学は、関東2位で本戦出場権を獲得しました。世界U24大会に4名の代表選手が選ばれた中京大学は、中部1位で予選通過。3年ぶりの優勝を目指します。