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【アーカイブ配信】女性アスリートのためのシンポジウム~生理とスポーツ~
UNIVASは副会長の有森裕子氏が大学スポーツにかかわる学生と語る「大学スポーツありもり会議」を毎年開催しています。今年度は2022年9月6日に前回好評だった「女性アスリート」をテーマにシンポジウムを開催しました。
「大学スポーツありもり会議 」とは>>>
大学スポーツの魅力を発信していくと同時に、運動部学生を取り巻く環境のリアルな状態を知ることで、より安全安心な環境整備の支援に繋げていくために、UNIVASの主役である運動部学生等の生の声を聞くものです。
ABOUT 概要
女性アスリートのためのシンポジウム~生理とスポーツ~
女性学生アスリートが抱えるさまざまな課題に対し、知見のある有識者のアドバイスや対話を通じて、彼女らが課題解決に向けたヒントを得て、その後の実践につなげ、安全で安心なスポーツ活動に取り組める環境を創出することを目指したシンポジウムとして、今回は女性アスリートが優れたコンディションでスポーツ活動を行えるように、これまで培った研究の成果を実践し、運動部学生や指導の現場に還元されている順天堂大学のご協力を得て「生理とスポーツ」をテーマに開催しました。
オープニング
<講演1>
女性ホルモンと栄養がパフォーマンスへ及ぼす影響 -女性アスリートの三主徴(Female Athlete Triad: FAT) を中心に-
北出真理氏(順天堂大学医学部産婦人科学講座 教授、順天堂大学女性スポーツ研究センター 副センター長)
<講演2>
Be Active!~月経・生理用品がパフォーマンスに与える影響~
桜間裕子氏(順天堂大学女性スポーツ研究センター 特任助手)
パネルディスカッション「生理とスポーツ」
<登壇者プロフィール> ※五十音順
有森裕子氏(UNIVAS副会長/元陸上競技日本代表) 1966年生まれ。日本体育大学を卒業後、リクルート入社。 女子マラソン選手として1992年バルセロナオリンピックで銀メダル、1996年アトランタオリンピックでは銅メダル獲得。1988年NPO法人ハート・オブ・ゴールド設立、代表理事就任。2007年にプロマラソンランナー引退。現在では、国際オリンピック委員会(IOC)スポーツと活動的社会委員会委員、日本陸上競技連盟副会長、大学スポーツ協会副会長、スペシャルオリンピックス日本理事長など、幅広い分野でスポーツ振興に関わっている。2010年IOC女性スポーツ賞を日本人として初めて受賞。 |
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伊藤華英氏(順天堂大学OG/一般社団法人スポーツを止めるな理事・1252プロジェクトリーダー) 1985年生まれ。スポーツ健康科学博士。べビースイミングから水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてのオリンピック出場時、直前にピルを服用するが、4キロの体重が増える。2012年10月の国体を最後に現役引退。引退後はスポーツマネジメント・スポーツ心理学でメンタルヘルスを専攻し博士号取得。現在はピラティスコーチのほか、一般社団法人スポーツを止めるなの理事であり、自身が現役時代に苦労した経験から、生理とスポーツの教育・情報発信を行う1252プロジェクトのリーダーとしても活動中。 |
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北出真理氏(順天堂大学医学部産婦人科学講座 教授、順天堂大学女性スポーツ研究センター 副センター長) 1967年生まれ。1991年3月順天堂大学医学部を卒業。現在、順天堂大学医学部産婦人科学講座教授。順天堂大学女性スポーツ研究センター副センター長、順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構副機構長、女性スポーツ医学研究会理事など、学内外で多くの役職を務める。 思春期から妊娠適齢期の女性の妊娠、妊孕性に関わる問題の解決を目指し、診療・臨床研究に取り組む。妊娠にとって重要な月経異常、不妊症、子宮内膜症、子宮筋腫といった女性特有の疾患に対する診療や低侵襲手術を行う一方で、スポーツドクターの国際資格であるPHICIS (Pre Hospital Immediate Care in Sports)コース (level2) を取得し、アスリートのコンディショニングを医学、栄養学の面からサポートしている。 |
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桜間裕子氏(順天堂大学女性スポーツ研究センター 特任助手) 1972年生まれ。競泳では筑波大時代の91年、日本学生選手権(インカレ)女子100メートル自由形優勝。卒業後は福島県立高の教諭、青年海外協力隊(中国・水泳コーチ)での活動を経て2008年に日本パラリンピック委員会(JPC)事務局へ。パラリンピックでは2008年北京大会、2010年バンクーバー冬季大会で日本選手団総務を務めた。2011年より順天堂大学勤務。2014年女性スポーツ研究センター設立時から事務局運営に携わり、2018年より現職。JPC女性スポーツ委員会副委員長(2017年~)。2022年北京パラリンピック冬季競技大会日本代表選手団副団長を務めた。 |
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室伏由佳氏(順天堂大学スポーツ健康科学部 准教授) 1977年生まれ。スポーツ健康科学博士。陸上競技女子ハンマー投の日本記録保持者(2022年8月現在)、女子円盤投の元日本記録保持者。2004年アテネオリンピック女子ハンマー投日本代表。2012年に競技を引退。現在、順天堂大学スポーツ健康科学部准教授を務めている。アンチ・ドーピング教育、スポーツ心理学を中心に研究活動を続けると共に、スポーツと医学、健康などをテーマに講演や実技指導など幅広く活動している。選手時代、婦人科疾患(子宮内膜症等)を経験。投薬治療や手術を経て競技活動を継続した。選手時代から積極的に女性アスリートの健康課題に関する啓発活動に携わっている。 |
総合推進部【担当】伴・笠原
e-mail:support_ad@univas.jp