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絶対王者・帝京大の牙城を崩すのは? 第63回全日本大学空手道選手権大会

2019年度全日本大学空手道選手権大会が1110日、愛知県のスカイホール豊田で行われます。今年で63回目を数える今大会、栄えある日本一の称号を手にするのはどの大学となるのでしょうか。UNIVAS 公式サイトでは大会の模様をライブ配信及び後日、ハイライト動画で無料配信する予定です。

ライブ配信はこちら

本大会は団体組手、団体形の2種類で争われます。組手競技のルールは非常に細かく、服装から姿勢、禁止行為に至るまで定められています。技は大きく腕の軌道が体の正面にまっすぐに出る「突き」と、腕の軌道が上下左右から出る「打ち」がありますが、単に相手に当てるだけでなく姿勢、スポーツマンシップ、創意工夫、残身(動作の美しさ)、タイミング、間合いも採点対象となります。

形は制限時間以内に演舞で技の正確さや美しさ、スピードを競う種目です。トーナメント制である組手競技とは異なり、決められた方法で算出された得点方式を採用することになっています。

心技体バランス良く鍛えて「全人」を目指す

空手道において重要なのは、ただ単に強くなったり競技力が向上することだけではありません。精神力と思考力の向上がなければ、技の上達はあり得ないと考えられています。空手道の最終目標は「全人」(知性・感情・意志が調和して備わっている人物)になること。心と体、そして技、すべての要素がバランスよく磨かれた大学生たちの演舞に注目です。

絶対王者・帝京大の牙城を崩すのは?

大学界の空手道は、帝京大学が圧倒的な強さを誇っています。帝京大学は、5月の関東学生空手道選手権で、男女個人組手と男女個人形をそれぞれ優勝し4冠を達成すると、6月に行われた全日本学生空手道選手権大会でも大会史上初の4冠に輝きました。さらに、10月の関東大学空手道選手権で男女団体形、男女団体組手でも4冠となりました。帝京大学の中心選手は、男子では組手の中野壮一郎、女子では組手の澤江優月、形の宇海水稀。この3選手が関東学生空手道選手権と全日本学生空手道選手権大会で個人2冠を達成しました。個人形では、船本裕哉選手が6月の全日本学生空手道選手権大会で、本龍二選手が5月の関東学生空手道選手権で優勝しました。男女の個人と団体の両方で、帝京大学が“絶対王者”として君臨しています。その帝京大学を追うのは、組手では男子が国士舘大学、駒澤大学、法政大学、女子が近畿大学、国士舘大学、駒澤大学あたりでしょうか。一方、形では男女ともに同志社大学、駒澤大学、国士舘大学が虎視眈々と大学チャンピオンの座を狙っています。

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